2003-12-01から1ヶ月間の記事一覧

その1

というわけで、今日の『めぞん一刻』はとうとう五代君のプロポーズ。あやうく寝過ごして見逃すところだったけど、ギリギリに起きて見ることができた。やっぱり、何度見ても良いものは良い。あとは最終回か。最後の場面もけっこう好き。今、大阪でアルノー・…

その2

フセイン元大統領を拘束したという発表。http://www.asahi.com/international/update/1214/009.html

その1

暇だったので(本当はやることがたくさんあるけれど)、本屋でブラブラする。そこで、講談社メチエの新刊が目にとまる。『中高年健康常識を疑う』ASIN:4062582872。日頃から非常に偏った食生活と自堕落な生活を送っているので、「健康」という言葉からはほど…

サルトル『アルトナの幽閉者』

◆サルトル(永戸多喜雄訳)『アルトナの幽閉者』人文書院 なんだかよく分からない戯曲だった。

ローカルな話題なのだけど、今、テレビ大阪で『めぞん一刻』が再放送されている。この作品は、すごく好きなマンガの一つで、昔から繰り返し読んできたマンガだ。個人的にはかなり思い入れの強い作品なのである。 久しぶりに、テレビで『めぞん一刻』を見て、…

蓮實重彦『映像の詩学』

◆蓮實重彦『映像の詩学』ちくま学芸文庫 私が好きな本の一つ。時々、読み返してみたくなる本。映画批評と銘打った本は多いけれど、このレベルの批評をした本は現在でもほとんどない。たしかに、映画の研究は1990年代以降、アカデミックレベルで質の高い研究…

講義で、『裸足の1500マイル』というオーストラリアを舞台にした映画を見る。かつて1970年ごろまで、オーストラリアでは優生思想に基づいていたと思われる、混血児の隔離政策があった。白人とアボリジニとの間にできた子どもを無理矢理アボリジニの母親から…

◆『現代思想 2003年12月臨時増刊 フーコー』 ◆『ユリイカ 2003年12月臨時増刊 ロラン・バルト』 ◆『思想 2003年12月 テレビジョン再考』 ◆小林秀雄『小林秀雄全作品15 モオツァルト』新潮社 ASIN:4106435551 ◆みずき水脈(綿矢りさ原作)『インストール』講…

◆『座頭市』 監督・脚本・編集:北野武音楽:鈴木慶一出演:ビートたけし、浅野忠信、ガダルカナル・タカHP:http://www.office-kitano.co.jp/zatoichi/ 面白い。一言で言うなら、「ポストモダン」な座頭市だ。これまでの時代劇の引用がごちゃごちゃのつなぎ…

◆芳賀徹『江戸の比較文化』日本放送出版協会 1983年4月から9月期の「NHK市民大学」という番組のテキスト。古本屋で購入。江戸の研究もしたい。

関良徳『フーコーの権力論と自由論 その政治哲学的構成』

◆関良徳『フーコーの権力論と自由論 その政治哲学的構成』勁草書房 ひさしぶりに読み返してみたけれど、やっぱりフーコーの権力論に関してよくまとまった本で、すごく勉強になる。この本を読みながら感じたのは、フーコーの権力論とバフチンの対話理論には近…

その2

つくづく感じるのは、研究者の道というのは極めて狭いということだ。毎年、たくさんの学生が大学院に入ってくるが、その中から最後まで残るのは一部で、その中のごく一部がアカデミックポストにつくわけで、そのごくごく一部になるには相当の実力と運がない…

その1

何もやりたくないほど、やる気なし…

最近のニュースを見ていると、問題が複雑というか、解決が困難なことばかりだと思う。かつてのように、善/悪とか分かりやすい二項対立があって、善を選べば良かったという時代と違って、善を選ぶにしてもその善の内部においても様々な意見があって、簡単に…

富山太佳夫『ダーウィンの世紀末』

◆富山太佳夫『ダーウィンの世紀末』青土社 あまりよく理解できなくて、それほど面白い本とは思わなかったけれど、「方法の断片」と「<大きな物語>再考」という章あたりの文学理論関係の論考は面白いし参考になる。「断片」に関する論は、富山氏が一番参考…

その2

「住基ネット侵入、長野県が再び実験 国は「違法の疑い」」 http://www.asahi.com/national/update/1206/021.html 「「新都立大」目玉学部の理念づくり、河合塾に調査委託」 http://www.asahi.com/national/update/1205/004.htmlこの二つのニュースは、なん…

その1

ここのところ、日曜日というと気が抜けてしまって、ぼーっとしているうちに一日が終わってしまう。もったいない。 商店街が年末らしくなっている。ついこの間、暑い暑いといっていたのに、もうすぐ一年が終わるのだ。

◆ヴァルター・ベンヤミン『パサージュ論 第5巻』岩波現代文庫 ASIN:4006001053 これで、『パサージュ論』を全巻揃えた。文庫で揃えられるとは思っていなかったから、かなりうれしい。岩波書店には、これからも、こういう本をどんどん文庫にしてもらいたいも…

四方田犬彦氏の韓国に関する講演を聞きに行く。かなり面白い話が聞けて良かった。ますます韓国に関心が向く。私の所属する研究室は、韓国からの留学生が比較的多く、普段の研究室は日本人より韓国人のほうがたくさんいるので、韓国人との付き合いが日常生活…

◆作田啓一『生の欲動』みすず書房 ASIN:462207060X ◆水林章『公衆の誕生、文学出現』みすず書房 ASIN:4622070340

子安宣邦『「宣長問題」とは何か』

◆子安宣邦『「宣長問題」とは何か』ちくま学芸文庫 ASIN:4480086145 国学的言説の特質とは何か、という問題。で、それは、 近代に新たな神話を作り出すような『古事記』をめぐる語りとは、すでにくりかえしのべてきたように宣長によってなされたその成立の<…

西原大輔『谷崎潤一郎とオリエンタリズム――大正日本の中国幻想』

◆西原大輔『谷崎潤一郎とオリエンタリズム――大正日本の中国幻想』中央公論社 大正時代、谷崎には「支那趣味」というものがあった。すなわち中国をエキゾチックな空間として幻想する、いわばオリエンタリズムの一典型であると言えよう。というわけで、この谷…

ゼミ発表終了。相変わらず下手な発表で、どうしたものやら。なかなか説得術が上達しないなあ。論理的な構成、というのを気をつけてはいるのだけど、自己破綻してしまうことを書いてしまったり。ともかく、分かりやすい説明ができなかったのが悔やしい。原因…

◆渋谷望『魂の労働』青土社 何度か日記に書いた、この本。ようやく手に入れる。読むのが楽しみ。

〔本〕のメルマガvol.160.5(2003年12月1日発行)が届く。特集は、この前から日記で関心があると書いた『魂の労働』について。この本の著者の渋谷望氏も寄稿していた。この中で、まずハンナ・アーレントが『人間の条件』で提出した、労働、仕事、活動のヒエ…

◆姜尚中『オリエンタリズムの彼方へ』岩波書店 最近、オリエンタリズムを利用して論文を書こうかなと思っているので。このあたり、つまりポストコロニアルに関連するような論文も書いておかないと、流行に乗り遅れてしまう。(いや、もうすでにやり尽くされ…

◆ましこひでのり『増補新版 イデオロギーとしての「日本」 「国語」「日本史」の知識社会学』三元社 この手の本だと一時期『「国語」という思想』が有名になっていたけど、この本もかなり面白い。それにしてもこの本は三度目の出版だ。この研究へのこだわり…

みすず書房のサイトで「最新ニュース」をみると、こんど「ロラン・バルト著作集 全10巻」が出るのですね。これは大変だ。全10巻か…。全巻揃えるのはまず無理っぽい。新訳で『神話作用』が出るみたいだから、これは買っておきたい。『神話作用』は今でも現代…

四方田犬彦『ソウルの風景』

◆四方田犬彦『ソウルの風景』岩波新書 以下の文章は、研究のためのメモ。 こうした国民性というものは、あたかも先験的にそれぞれの民族に与えられているように語られるが、実際のところさまざま歴史的要因が作用することによって成立したものに他ならない。…