2007-06-01から1ヶ月間の記事一覧

人間的な、余りに人間的な

人間的な、余りに人間的なものは大抵は確かに動物的である。 ――芥川龍之介「侏儒の言葉」

歴史は繰り返す

最近、もう一度一から近代文学の歴史を一から勉強し直そうと、文学史の教科書とか読んでいる。歴史は繰り返すとは、よく言われることだが、勉強してみるとやはりこれは真実をついていて、人間の面白さを感じる。 今から100年前というと1907年になるが、これ…

中沢新一『人類最古の哲学 カイエ・ソバージュ?』

◆中沢新一『人類最古の哲学 カイエ・ソバージュ?』講談社、2002年1月 神話学入門ということで、世界各地に分布するシンデレラの物語などを取り上げて、その意味を読み解いていくのは、かなり面白い。 最後に神話と現実について語っているが、宗教がときに現…

野矢茂樹『入門!論理学』

◆野矢茂樹『入門!論理学』中公新書、2006年9月 野矢氏には、『論理学』とか『論理トレーニング』など論理学についての名著があるが、本書でもまた期待を裏切らず、非常に面白くかつ内容も深い。 本書は縦書きで書かれた論理学の本である。ということは、記…

池田晶子『14歳からの哲学 考えるための教科書』

◆池田晶子『14歳からの哲学 考えるための教科書』トランスビュー、2003年3月 ずっと積ん読のまま放置してあったのだが、時間ができたので一気に読んでみた。 「哲学」という何かが、自ら考えるよりも先に存在しているわけではないのですが、哲学史や学説を覚…