2007-04-01から1ヶ月間の記事一覧

東浩紀『ゲーム的リアリズムの誕生 動物化するポストモダン2』

◆東浩紀『ゲーム的リアリズムの誕生 動物化するポストモダン2』講談社現代新書、2007年3月 従来の純文学を中心として文学史観を相対化するという本書の目的は、達成されていると思う。たしかに、私自身、これまでライトノベルなんて類型的で平板な物語でし…

ショック…

許せる? 許せない? 新入社員のあきれた言動 新入社員のあきれた行動が紹介されていて、これはおもしろい記事。将来日系企業に就職する学生もいるから、学生にこういう行動は嫌われるのだよと教えておきたい内容。 それにしても、個人的にはこの調査結果に…

先にやることがあるのでは

留学生受け入れ拡大、態勢整備で一致…教育再生会議(YOMIURI ONLINE) 国際競争力を高めるために、留学生を100万人にまで拡大するというニュース。日本の留学を選択しやすいように奨学金などを充実させていくなど、いくつかの提案がなされている。 留学生の…

川上弘美『センセイの鞄』

◆川上弘美『センセイの鞄』文春文庫、2004年9月 駅前の居酒屋で出会って以来、ツキコとセンセイの交流がはじまる。年の離れた二人だが、一緒に飲むようになって、徐々に親密になっていく。ツキコはセンセイのことを強く思い始めるが、センセイは逃げた妻のこ…

手を動かす

茂木健一郎のブログに、「忘れること」の効用として、「課題になっていることがあったら、今までの経緯は無視して、とっとと始めろ、ということを自分に課すことができるという点*1」を挙げている。 このことは、たしかにその通りで非常に大切なことだと思う…

選挙戦略として「女性」の立場は有効なのか

統一地方選挙がはじまった。 選挙の度に疑問に思うことがある。女性の立候補は、しばしば「女性」の立場を強調する。果たして、選挙戦略として、女性が「女性」の立場を強調するのはどれほど有効なのだろうか。 そもそも、男性だから「男性」の立場で、女性…

熱心

入学前補習、大学で当たり前に 中学校レベルも(『asahi.com』2007年04月07日) 大学で、入学前に補習授業をやるのが今や当たり前になってきたというニュース。要するに、「学力低下」という危機から、大学が始めたことなのだが、補習を真剣に受けている学生…

斎藤英喜『読み替えられた日本神話』

◆斎藤英喜『読み替えられた日本神話』講談社現代新書、2006年12月 日本神話が、各時代の人々がどのように神話を読み、そこから神話をどのように読み替えてきたのかをたどる。 いわゆる「国民国家」批判の類の論文にありがちなタイトルなので、あまり期待せず…