2007-11-01から1ヶ月間の記事一覧

四方田犬彦『人間を守る読書』

◆四方田犬彦『人間を守る読書』文春新書、2007年9月 比較的最近に書かれた書評などが集められている本。 こういう本を読んでいると、紹介されている本が読みたくなってくる。四方田犬彦がカバーする範囲は毎度のことながら幅広い。本書でも、たとえば『風姿…

岸本佐知子『気になる部分』

◆岸本佐知子『気になる部分』白水社、2006年5月 就寝前に、読んでいた本。 エッセイ集なので気軽に読み始めたが、内容が面白いので、なかなか寝られなくなってしまう。日常生活のささいな物事から(どうでもいいことから)、妄想の世界が広がっていく。やや…

鈴木健『究極の会議』

◆鈴木健『究極の会議』ソフトバンククリエイティブ、2007年9月 会議はよい議事録をつくるために行う、という本書の思想は面白い。 私は会議とほとんど無縁の生活をしているので、「究極の会議」を目指す必要はさしあたってはないが、本書のアイデアが言語学…

藤原和博編著『[よのなか]教科書国語 心に届く日本語』

◆藤原和博編著『[よのなか]教科書国語 心に届く日本語』新潮社、2003年1月 [よのなか]で使える国語の授業を、ということで作られた本書。中心となるのは、コミュニケーション能力である。従来の道徳的な国語の授業に変わって、[よのなか]を生き抜くのに必…

梅田卓夫『文章表現四〇〇字からのレッスン』

◆梅田卓夫『文章表現四〇〇字からのレッスン』ちくま学芸文庫、2001年2月 ちょっと期待はずれ。 著者の講義をもとにして書かれている。この類の本では、作家の名文などが例文として紹介されるが、それに対して本書では、学生たちの書いた文章を例文として示…