2004-04-01から1ヶ月間の記事一覧

目から鱗が落ちる読書

◆小田亮『ヒトは環境を壊す動物である』ちくま新書 ◆島田雅彦『漱石を書く』岩波新書 『ヒトは環境を壊す動物である』は、目から鱗が落ちるとはまさにこういう体験のことを言うのだろう、と思うぐらい勉強になる本だった。自然科学音痴の私は、いかに自分の…

こわい、こわい

◆香山リカ『就職がこわい』講談社 私にとっては、けっこう痛いことが書かれてあって読むのがつらかった。この本で言及されているような就職からにげる学生と自分がだぶってしまう。だから読んでいると、自分のことを分析されているようで、つまり自分の内面…

お知らせをしてみる

ふと思い立って、こちらにもblogを作ってみました。(とある事情からなんですが…) 書いていることは同じです。ですが、できれば新しいほうも利用してもらいたいかなあと思っています。

気になっていた本

◆小田亮『ヒトは環境を壊す動物である』ちくま新書 タイトルがインパクトがあった。たまには人文学以外の本も読みたかったし。

テクノロジーへの違和感

◆鷲田清一『教養としての「死」を考える』洋泉社 やっぱり予想通り、これまで書いてきた身体論やケア論をもとにして「死」を考えるという本だった。というわけで、目新しい意見はない。鷲田本をずっと読んできた人なら、すぐに読み切れる本だと思う。 キーワ…

「就職」と「私」の関係

◆鷲田清一『教養としての「死」を考える』洋泉社新書 ◆香山リカ『就職がこわい』講談社 ◆星野智幸『ロンリー・ハーツ・キラー』中央公論社 「教養としての「死」」なんて、大胆なタイトルを付けるなあ。パクリみたいなタイトルだ。最近の鷲田センセイ、似た…

花見をする

歩いて5分ほどの近いところに、ちょっとだけ有名な桜の名所*1があるのだけど、今日初めて行ってみた。今の家に住み始めて5年ぐらいになるけれど、これまでは遠くから眺めるだけで、実際に桜の咲いているところまでは行ったことがなかった。なんとも情けない…

何も出来ない自分にも腹が立つし情けない

学生は大学に対して何の力も持っていないのかと思う。学生は、大学側が決めたことを粛々と守るだけで、大学の運営に対し何の反対も抵抗もしてはいけないのか。抵抗するとしたら、一体どんな方法があるのか、ということをここ数日考えている。で、何か参考に…

面白い本を買った

◆名和小太郎『ディジタル著作権』みすず書房 ◆島田雅彦『漱石を書く』岩波新書 ◆羅英均『日帝時代、わが家は』みすず書房 興味関心の赴くままに買ってみる。どうしても今頃『漱石を書く』なのか。なんとなく目に止まってしまった。そういえば、まだ読んでい…

はっきりとした目標を決める

ぼちぼち本を読んで、研究を少しでも進展させようとしているけれど、何か手応えのない日々が続く。きっと目標を明確にしていないからだろう。まず、これを論じのだ、という目標を定めて資料を読まねば。

自分の力を試す

◆蓮實重彦『大江健三郎論』青土社 古本で購入。最近、また蓮實重彦の本を集めている。代表的な評論を再読しておこうと思う。昔、難しいなあと思った本が今ではどう読めるか。もしすらすらと読めるようになっていれば、それだけ自分が進歩したということだし…

「読む」ということはどういうことか

◆小松英雄『徒然草抜書 解釈の原点』三省堂 ◆福田和也『ひと月に百冊読み、三百枚書く私の方法』PHP研究所 『徒然草抜書』は、文献学的手法を使っていかに一つのテキストを読み解くかを示した実践的な本。たった一語についてだけでも徹底してこれまでの通説…

難しいのはなぜか?

◆三島由紀夫・東大全共闘『美と共同体と東大闘争』角川文庫 1969年5月13日に三島と東大全共闘との間で行われた対話の記録と、後日に書いたこの時の文章が載せてある。なんだかやけに難しい。学生側の抽象的な言葉を用いたほとんど意味不明な発言を、三島はま…

「考える」ということの見本

◆橋本治『いま私たちが考えるべきこと』新潮社 ◆野矢茂樹『論理トレーニング』産業図書 『いま私たちが…』は良い本だった。「自分のことを考える」と言うと、まず「自分のこと」を考えてしまう人と、まず「他人のこと」を考えてしまう人の二通りの人がいる、…

便利な本

◆『日本近代文学評論選 昭和篇』岩波文庫 明治・大正篇と合わせて読むと、代表的な評論が一望できて便利。坪内祐三は、こういうアンソロジーを編むのがうまいなあと思う。こういう本は、研究者のツボを刺激する。

江藤淳に関心のある人は読むと良いのかもしれない

◆大塚英志『サブカルチャー文学論』朝日新聞社 ようやくこの分厚い本を読み終えた。印象としては、結局ひどく迂回しているものの、この本は江藤淳論と言って良いのだろう。そもそも本書の出発点は、江藤淳が発した文学のサブカルチャー化問題を検証すること…

ぼんやりと考えてみたことをとりとめもなく書いてみる

近所に花見の名所があって、今日と明日はイベントがあるみたい。人がたくさん集まっていて、賑やかっぽい。今年はあまり天気がよくないし。 『サブカルチャー文学論』がまだ読み終わらない。今日と明日でなんとか読み終えよう。 「真面目」と「滑稽」が表裏…

考えることがたくさんある

◆橋本治『いま私たちが考えるべきこと』新潮社 他者とか社会とか近代、国家などのテーマについて考える。目次だけを立ち読みしていたら、私のツボにはまってしまった。買うつもりはなかったけど、思わず購入。橋本治のように、自分の言葉で考えることができ…

「安全」についてのメモ

以下、思いついたことのメモ。 六本木の回転ドア事故。責任は製造元とビル側の両方にあることは明白。これは納得できる。 親はどうか。たとえば、きちんと子どもに注意すべきだった、という意見もある。(だからといって親の責任だと批難することはできない…

遊ぶ

夕方から友達の家に行き遊ぶ。12時頃家に帰る。

村上春樹の「日本語」

今日から早いもので4月。4月は新学期。といっても、今学期は休学しているので関係ないのだけど。自分の研究を少しずつ進めていかねば。 昨日から大塚英志『サブカルチャー文学論』を読み始める。この本も分厚い。最近、分厚い本を出す人が多い。でも、実は分…