2004-04-04から1日間の記事一覧

便利な本

◆『日本近代文学評論選 昭和篇』岩波文庫 明治・大正篇と合わせて読むと、代表的な評論が一望できて便利。坪内祐三は、こういうアンソロジーを編むのがうまいなあと思う。こういう本は、研究者のツボを刺激する。

江藤淳に関心のある人は読むと良いのかもしれない

◆大塚英志『サブカルチャー文学論』朝日新聞社 ようやくこの分厚い本を読み終えた。印象としては、結局ひどく迂回しているものの、この本は江藤淳論と言って良いのだろう。そもそも本書の出発点は、江藤淳が発した文学のサブカルチャー化問題を検証すること…