面白い本を買った

名和小太郎『ディジタル著作権みすず書房
島田雅彦漱石を書く』岩波新書
◆羅英均『日帝時代、わが家は』みすず書房
興味関心の赴くままに買ってみる。どうしても今頃『漱石を書く』なのか。なんとなく目に止まってしまった。そういえば、まだ読んでいなかったと。新書だから、すぐに読めそうだし。横光の『機械』を買おうかどうか迷ったけど諦めた。ゲバラの本も買いたいし、吉本隆明の初期の評論も読んでおきたいのだけど、なかなか買う余裕がない。小林秀雄の本も第19巻が出ているなあ。これは買っておかねば。
日帝時代、わが家は』の著者は、ナ・ヨンギュンと読む。韓国の英文学の研究者。父親が羅景錫(ナ・ギョンソク)と言って、日本に留学し大杉栄の影響を受け社会主義に目覚めたという。で、その妹が羅螵錫(ナ・ヘソク)といって、この人も日本に留学している。韓国での最初の女性の西洋画家ということで有名。この二人を中心として、日本の植民地時代の韓国のことが語られる。植民地時代における日本と韓国の知識人の関係を読む機会などあまりないので、この本は貴重なものかもしれない。