「就職」と「私」の関係

鷲田清一『教養としての「死」を考える』洋泉社新書
香山リカ就職がこわい講談社
星野智幸『ロンリー・ハーツ・キラー』中央公論社
「教養としての「死」」なんて、大胆なタイトルを付けるなあ。パクリみたいなタイトルだ。最近の鷲田センセイ、似たような内容の本ばかり書いていて、一時期もてはやされた頃の面白さが影を潜めている。原因は、端的に、この人は忙しすぎるからなのだろう。今や文学部部長だし、COEの拠点リーダーだし。
それにしても、どうせ昔のネタを使い回して本を書くなら、いっそのこと本を書くのをやめて今の仕事に集中したらいいのに。売れっ子だと、そうはいかないのかなあ。
さて、最近こんな記事を読んだ。
26歳のハローワーク 「仮の自分」に彷徨う私たち
というわけで、「就職」と「私」の関係に興味を持つ。そして、『就職がこわい』を買ってみた。内定を得ても辞退してしまう若者などについて書いているらしい。
星野智幸の小説は初めて買った。初めて読む作家はいつも楽しみ。『ポストムラカミの日本文学』の中でたしか評価されていた作家だったのかな。