2004-01-01から1ヶ月間の記事一覧

◆小田中直樹『歴史学ってなんだ?』PHP新書 ASIN:4569632696 ◆青木裕司『知識ゼロからの日本・中国・朝鮮近現代史』幻冬舎 ASIN:4344900472 ◆小林秀雄『小林秀雄全作品 16』新潮社 ASIN:410643556X ◆野矢茂樹『論理トレーニング』産業図書 ASIN:4782802056 …

番外

ネタなので真面目に反論するわけではないが、金原ひとみは父親が研究者だし、けっして「文学の負け組」ではないと思う。むしろ環境的には、綿矢りさよりも「勝ち組」かもしれないと。まあ、ネタにしてはお粗末ということで。

 その2

たとえば、韓国から来る留学生はたいてい日本の家は寒いと嘆く。というのは、韓国はオンドルがあるので部屋は暖かいのだという。 たしかに、日本の家は寒いのだろう。それにしても日本ではなぜ暖房施設が発達しなかったのだろうか?今でこそ、エアコンがあっ…

 その1

結局、考えてみると別に文学の価値が芥川賞で決まるわけではないので、それほど大騒ぎするほどのことではないのかなと。その後、二人の本の注文が増え、出版社では急遽増版するというニュースがあったけれど、このあたり文学もまた産業であるということ示し…

T.イーグルトン『文芸批評とイデオロギー』

◆T.イーグルトン(高田康成訳)『文芸批評とイデオロギー』

昨日の日記で、綿矢りさの芥川賞に一人ほくそ笑んだのだけど、いくつかネット上で今回の芥川賞について書かれてある文章を読むと、文学のアイドル化のようなことが指摘されている。作家の年齢(二人とも最年少受賞)とビジュアルの面に言及がされており、暗…

◆ジョイス『ユリシーズⅢ、Ⅳ』集英社文庫 ASIN:4087610063 ASIN:4087610071 ◆若桑みどり『絵画を読む』日本放送出版協会 ASIN:414001668X ◆加藤典洋『テクストから遠く離れて』講談社 ASIN:4062122073 ◆稲葉振一郎『経済学という教養』東洋経済新報社 ASIN:44…

 その2

まあ、たしかに芥川賞・直木賞を受賞した本を全部読んだわけではないけれど、いちおう綿矢りさに関しては、読んだ上で感想を書いたわけでして。 ところで、このニュースに触れたみんなが、受賞作を読まずに感想を書いているというわけではないことは、仮にも…

 その1

芥川賞が決まる。今回は、金原ひとみ「蛇にピアス」と綿矢りさ「蹴りたい背中」だった。二人とも最年少の受賞だという。「蛇にピアス」はまだ読んでないのでなんとも言えないが、綿矢りさは前作の『インストール』からとりあえず注目して追っかけていたので…

◆三浦俊彦『論理サバイバル』二見書房 ASIN:4576030779 『論理パラドクス』に続いて出た本だったけれど、今まで買いそびれていた。そういえば、続編があったはずと本屋で探してようやく手に入れる。 最近、もっともっと論理的な文章を書きたいと願っている。…

昨日に日記に書こうと思ったこと。 荒れる成人式のニュースを読む。わざわざ成人式で暴れるのもどうかと。ところで、成人式というと苦い思い出がある。かつて、私は浪人生だったのですが、その時はまだ成人式が1月15日の時代。たまたまその年は、その日がセ…

エドワード・P・トムスン『イングランド労働者階級の形成』

◆エドワード・P・トムスン『イングランド労働者階級の形成』青弓社 ASIN:4787232134 本文だけでも1000頁を超える大著。カルチュラル・スタディーズの先駆けのような本か。産業革命後、労働者階級が形成されていく諸相を丹念に資料にあたって論じ尽くす技にた…

◆高橋世織『感覚のモダン』せりか書房 ASIN:4796702539 日本近代文学の研究でも、かなり異色な論文が多い。特に視覚文化と文学の関係を論じる点、私自身の研究と共通するので非常に参考になる。こういう研究が面白いのだ。

◆姜在彦『日本による朝鮮支配の40年』朝日文庫 ASIN:4022607246 『はじめて出会う社会学』の中で、エスニシティに関する章で在日について書かれてあった。で、参考文献にこの本があがっていたので買ってみた。私は歴史が苦手で、このあたりの歴史はほとんど…

『はじめて出会う社会学』

◆『はじめて出会う社会学』有斐閣 ASIN:4641120528 独学で社会学を学ぼうと密かに思っていて、とりあえず図書館でやさしそうな本を借りて読んでみた。しかしながら、この本、意外と勉強になった。読んで良かったなあと。

『大航海』の特集「ファンタジーと現代」はけっこう面白い。

◆ジェイムズ・ジョイス(柳瀬尚紀訳)『フィネガンズ・ウェイクⅠ』河出文庫 まだ『ユリシーズ』のⅢ、Ⅳ巻を買っていないのに、今度は河出文庫から『フィネガンズ・ウェイク』が出てしまった。こういう本が文庫化されるなんて思いもしなかったなあ。一時期、『…

 その2

今朝、テレビを付けるとしばらくして、プツーンと突然画面が消える。以後、全く何も写らなくなる。故障か…。神社でおみくじを引いたのだけど、結果は大凶だった。

 その1

十日戎。西宮神社に友達と行く。関西に住んで10年近くになるが、初めて行った。人が多くて疲れる。

◆マックス・ヴェーバー『社会学の根本概念』岩波文庫 ◆マルクス『ドイツ・イデオロギー』岩波文庫 やはり古典から勉強を始めるのも良いかもしれない。文化を研究するための社会学的なことを身につけよう。

◆北田暁大『広告都市・東京』廣済堂出版 ASIN:433185017X 「トゥルーマンショー」の分析が読んでみたかったので。

蟻二郎『フォークナーの小説群』

◆蟻二郎『フォークナーの小説群』南雲堂 この本は、中上健次が読んでいたと言われている。というわけで、ここに論じられているフォークナー像が、中上になんらかの影響を与えたのは明らかだろう。柳田国男と絡ませて論じるあたり、変わった本で面白いのだけ…

◆ドミニク・ストリナチ『ポピュラー文化論を学ぶ人のために』世界思想社 ASIN:4790710122 ◆ピーター・ブルックス『肉体作品』新曜社 ASIN:4788508788 ◆榎本正樹『野田秀樹と高橋留美子 八〇年代の物語』彩流社 ASIN:4882022311 『ポピュラー文化論…』で文化…

◆佐藤亜紀『戦争の法』ブッキング ASIN:4835440641 ◆廉想渉(白川豊訳)『万歳前』勉誠社 ASIN:4585050949 復刊されたというので、どんな本なのか知るために『戦争の法』を買ってみた。あらすじを読むと、なかなか面白そうな小説だ。 『万歳前』は韓国の近代…

『バカの壁』の中で、情報は変化しない、変化するのは人間のほうだ、という話があった。この意見自体は、その通りだなあと思う。文学で考えれば、テクストは変化しない、しかしそのテクストから多様な意味が生まれるのは、そのテクストを読む人間が常に変化…

子安宣邦『「事件」としての徂徠学』

◆子安宣邦『「事件」としての徂徠学』ちくま学芸文庫 ASIN:4480085750 一方、『「事件」としての……』は従来の日本思想史研究の盲点を突く鋭い批判精神に満ちた書物なのだけど、それが果たして成功しているのだろうかと疑問に思う。どうも印象としては、空回…

若桑みどり『戦争がつくる女性像』

◆若桑みどり『戦争がつくる女性像』ちくま学芸文庫 ASIN:4480085378 『戦争が……』は退屈な本だった。「女性」がいかにして戦争体制に組み込まれていくのか、イメージを通じて分析したものだが、まあ読む前から結論は分かっているので、読んで目から鱗が落ち…

◆『岩波講座 文学6 虚構の愉しみ』岩波書店 ASIN:4000112066

養老孟司『バカの壁』ほか

というか、年末年始に読み終えた本。 ◆養老孟司『バカの壁』新潮新書 ◆小野善康『景気と経済対策』岩波新書 ◆猪瀬直樹『道路の権力』文藝春秋 ◆高橋源一郎『人に言えない習慣、罪深い愉しみ』朝日文庫 ◆鶴光太郎『日本的市場経済システム』講談社現代新書 『…

◆『大航海 特集ファンタジーと現代』49号 ◆小松弘『起源の映画』青土社 『起源の映画』は古本屋で購入。手に入れたかった本なのでうれしい。