文学者の旅行記、というのも文学研究ではしばしば研究対象に取り上げられる。旅先で、何を見て、何を感じ、何を考えたのか。そんなことを分析することで、一つの作家論が出来るし、他の作家との比較を通じて、たとえば文学者の異文化接触の問題などを考えることもできる。旅行記、日記、こういったものも重要なテクストだ。