大雑把なまとめ

何か出来事があったとき、それについての意見を知るのにネットはすごく便利だなと実感する。たとえばはてなブックマークで、たくさんブックマークされている記事を読むだけでも参考になることが多い。
ここ数日の新聞記事やいくつかブログの記事を見て、思ったことをメモしてみる。ライブドアホリエモンがどのように語られているのか、簡単に見取り図を描いてみた。
まず、大きく二つに分けると、次のようになるだろうか。
(1)ライブドアあるいはホリエモンの徹底的批判(潰し?)
(2)それに対して、ホリエモン擁護(というか応援)
(1)に関して言えば、たとえばライブドアの「虚業」であるとか、ホリエモンは詐欺師、「金儲けしか頭にない」といったもの。ライブドアホリエモン)への素朴批判。
(2)は、文字通り「ホリエモンがんばれ」と、事件発覚後も支持や期待をし続けている人たちのことだ。(2)に関して言えば、ホリエモン擁護からマスコミへの批判へ向かうのが特徴と言えるだろう。やれ時代の寵児だのカリスマだのともてはやしていたのは、マスコミではないか。今更、手の平を返したようにホリエモンを批判するはどうなのかといった具合。
(2)の派生として「マスコミ批判」がある。今回の事件を語るのに、「マスコミ批判」は、必須アイテムとなるだろう。ライブドアホリエモンに触れつつ、それをネタにしてマスコミを批判すると、記事にぐっと深みが出てくる。これは、今回の事件云々と言うよりも(2-1)メディアリテラシー的な評論となる。
さて、(1)や(2)のレベルの批判ではなく、もう少し冷静にあるいは専門家的・評論家的意見も存在する。それらは、ルール違反(法を犯したこと)したことに関しては批判しつつも、(3)ホリエモンのやったことは擁護する点があるとするもの。もう一つは、ホリエモンは例外だとし、(4)ホリエモンによってIT関連企業全体が不信の目で見られるのは良くないとするもの。
(3)の意見では、ホリエモンは、その手法の是非はともかく、彼の登場が若者に「夢」を与えたのではないかと評価されている。(4)は、もちろんITに携わる人たちが語っていると思われる。ホリエモンを見て、新しい流れを潰すようなことになってはいけないと。
ほかに注目できる意見としては、ライブドアをオウムと比較したり、三島由紀夫の『青の時代』と比較する意見もある。
以上、大雑把にまとめてみた。たぶん間違った認識をしているかもしれない。経営とかIT企業について知識がないのでよく分からないのだが、おそらく(4)レベルはもっと複雑に意見が分かれているのかもしれない。この辺は、経営やITに携わる人といった専門知識や経験を持った人が分類すると面白いと思う。