関礼子『樋口一葉』

◆関礼子『樋口一葉』岩波ジュニア新書、2004年5月
一葉の入門書として、非常に良い本だと思う。一葉の人生を、主に一葉の日記を参照しながらたどっている。引用が豊富にあるので、一葉がどんな文章を書いていたのか、少し触れることもできるし、現代語訳も付いているのも親切だと思う。全体的に丁寧に作られている本で感心した。
私は、一番最後の章の「一葉文学散歩」が良かった。一葉のゆかりの場所を紹介してあって、一葉がどんな場所で生きて、作品を執筆していたのかが分かる。これは、一葉の作品を読むときに参考になるだろう。

樋口一葉 (岩波ジュニア新書)

樋口一葉 (岩波ジュニア新書)