2005-07-21から1日間の記事一覧

小谷野敦『恋愛の昭和史』

◆小谷野敦『恋愛の昭和史』文藝春秋、2005年3月 私は『<男の恋>の文学史』を何度も読んでいたので、その続編といえる本書も非常に興味深いものだった。この本は主軸はもちろん「恋愛」研究なのだけど、その一方で大衆文学論・大衆文化論として読むこともで…

石川啄木『啄木 ローマ字日記』

◆石川啄木『啄木 ローマ字日記』岩波文庫、1977年9月 数ある作家の日記のなかでも、啄木の『ローマ字日記』は有名だ。啄木は、明治35年に東京へ出てきた頃から、明治45年の死の年まで、約10年間日記をつけていたそうだが、明治42年4月7日から6月16日の日記が…