新潮文庫編『文豪ナビ三島由紀夫』

新潮文庫編『文豪ナビ三島由紀夫新潮文庫、2004年11月
この本は、なかなか良いのではないか。これから三島の小説を読んでみようかなと思っているに最適だと。
三島の作品はたくさんあるので、どの本を読めばよいのか迷うところだけど、この本では次のような順番で作品を紹介している。

潮騒』→『真夏の死』→『金閣寺』→『仮面の告白』→『愛の渇き』『獣の戯れ』→『禁色』『永すぎた春』→「豊饒の海」4部作

この順番はけっこう珍しいのでは、と思う。たいてい三島といえば、『仮面の告白』から入るのが多いような気がする。まあ、でもたしかに『潮騒』は読みやすいし、最初に読むにはちょうど良いのかもしれない。ちょっと意外で参考になった。
ほかにも「風景で読む三島」というのもあって、作品の出て来る場所を紹介しているのも良い。文豪版「お厚いのがお好き」という本だろうか。

文豪ナビ 三島由紀夫 (新潮文庫)

文豪ナビ 三島由紀夫 (新潮文庫)