60年、そして80年代へ

中上健次『軽蔑』集英社文庫
三島由紀夫『美と共同体と東大闘争』角川文庫
岡崎京子東京ガールズブラボー』宝島社
去年、『軽蔑』を買っていたのを忘れてまた買ってしまった…。お金ないのに…。まあいいや、中上健次の本は大体2冊ずつ買うつもりだし。
三島と全共闘の対話。『<民主>と<愛国>』の全共闘の章を読んでいたところなので、その影響で思わず買ってしまった。三島と全共闘がどんな対話をしていたのか気になるところ。それにしても、『<民主>と<愛国>』で面白いと思った箇所は、60年の安保闘争ところと全共闘の話。さまざまな思惑、いくつもの対立が、ねじれるように交差していて、たんにあの時代は熱かった、というものではないことがよく分かる。戦争を直接経験したものと経験のないものとの対立。経験の有無が、同じ言葉でもちがった意味で使用しているという奇妙な関係。世代間の対立だけでなく、同世代のなかでも対立があるし。歴史を知るというのは面白い。
やっと『東京ガールズブラボー』を手に入れた。これが80年代なのか、となるほどなあと思いながら読むつもり。