福田眞人『結核という文化 病の比較文化史』

福田眞人結核という文化 病の比較文化史』中公新書、2001年11月
人類の歴史ともにある結核。戦後、抗生物質のおかげで減少した結核であるが、近年増加傾向にあるという。人類は、この結核とどう対峙してきたのか。
結核といえば、「佳人薄命」「天才芸術家の宿命」といったイメージが広く伝わっている。こうしたイメージがいかにして生まれたのか。本書では、古今東西結核に関する資料を参照して、結核治療の歴史、結核に対するイメージを分析する。多くの資料や文学・芸術作品が紹介されており、非常に参考になる一冊である。

結核という文化―病の比較文化史 (中公新書)

結核という文化―病の比較文化史 (中公新書)