福田眞人『結核という文化 病の比較文化史』
◆福田眞人『結核という文化 病の比較文化史』中公新書、2001年11月
人類の歴史ともにある結核。戦後、抗生物質のおかげで減少した結核であるが、近年増加傾向にあるという。人類は、この結核とどう対峙してきたのか。
結核といえば、「佳人薄命」「天才芸術家の宿命」といったイメージが広く伝わっている。こうしたイメージがいかにして生まれたのか。本書では、古今東西の結核に関する資料を参照して、結核治療の歴史、結核に対するイメージを分析する。多くの資料や文学・芸術作品が紹介されており、非常に参考になる一冊である。
- 作者: 福田真人
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2001/11/01
- メディア: 新書
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