熱心

入学前補習、大学で当たり前に 中学校レベルも(『asahi.com』2007年04月07日)
大学で、入学前に補習授業をやるのが今や当たり前になってきたというニュース。要するに、「学力低下」という危機から、大学が始めたことなのだが、補習を真剣に受けている学生を見ると、今の若い人はやる気というか真面目さは、以前の学生に比べるとはるかに高いような気がする。こうした補習授業なんて、一昔前の学生なら、「面倒だ」と文句を言って素直に受けることなんてなかっただろう。それなのに、補習授業が役立つといって真剣に受講しているのだから、その点は非常に良いことだと思う(別に皮肉ではなくて)。
これだけやる気もあって真面目なのだから、しかるべき教育を行っておれば、「学力低下」なんていう問題はありえなかったのではないか。本来受けるべき教育を受けられなかった。これは子どもたちの権利を侵害しているのではいか。その意味で、いわゆる「ゆとり世代」は不幸な世代なのかもしれない。本来やるべき教育をしてこなかった日本の教育界の責任は重い。