娯楽

北京は娯楽が少ないのだ。いや、娯楽はあることはあるのだけど、私のような安い給料では、それほど頻繁に遊びに出かけるわけにもいかない。おそらく留学生も似たような状況なのだろう。駐在員なら遊び回れるだろうけれど。それで、結局、楽しみは食べることぐらいしかないというわけだ。
中国は日本に比べて物価が安い安いといっても、だからといって豪遊できる人なんて一部の人だけなわけで、物価が安いといっても、生活費は意外にかかる。留学体験記など読むと、中国は物価が安いとか述べている人がいるけれど、それは半分ほんとの話で、半分間違いかもしれない。これから中国に来ようと思っている人は、物価が安いという話を鵜呑みにしないほうがいいだろう。やはり、それなりの準備と覚悟は必要だと思う。――
話は飛ぶが、こう言ってはよくないかもしれないけど、やはり中国の製品は「安かろう悪かろう」だなと思う。なので、ちょっとでも質の良いものを買ったりするので、生活費がかかってしまう。もし中国が品質の良い製品を作るようになったり、質の良いサービスができるようになったら、すごいことになるだろうなあと思う。日本だったら、もっと細部にまで管理が行き届くのになあと思うことが多い。スーパーでお菓子を買ったりするけど、たとえばクッキーなどは、たいてい中身がボロボロになっている。こういう状態でも別に問題ないのかと、逆に、私はおもしろい社会だなという印象を受けたりもした。日本は商品の管理に対して神経質すぎるのだろうか。(とはいえ、スーパーで売っているお菓子や菓子パンのまずさはなんとかならないなかな。)