マルセル・プルースト『失われた時を求めて 2』

マルセル・プルースト(鈴木道彦訳)『失われた時を求めて 2 第一篇 スワン家の方へ Ⅱ』集英社文庫、2006年3月
第2巻に突入。ここには、第2部「スワンの恋」と第3部「土地の名・名」が収録されている。
スワンの恋」は、これまで箇所とは異なり、語り手の「私」の生まれる前に起きたスワンとオデットの恋愛の物語となっている。スワンがオデットという高級娼婦(ココット)と出会い、オデットに夢中になる。しかし、オデットには他に男がいるのではないかと、嫉妬に苦しんだりするスワン。
そして、「土地の名・名」に入ると、再び「私」が登場し、ある日ひとりの少女と出会う。それが「ジルベルト」で、彼女はスワンとオデットの娘なのであった。――
ただ読んでいるだけでは人物の関係がつかめず、その都度あらすじや登場人物の紹介を参照しながら読んでいる。難しい小説だが、それだけに非常に読み応えのある小説だと思う。

失われた時を求めて 2 第一篇 スワン家の方へ 2 (集英社文庫)

失われた時を求めて 2 第一篇 スワン家の方へ 2 (集英社文庫)