阿部和重、芥川賞を受賞
とうとうと言うべきか、いまさらと言うべきなのか、今回の芥川賞は阿部和重が受賞した。
第132回芥川・直木賞(日本文学振興会主催)の選考委員会が13日、東京・築地の「新喜楽」で開かれ、芥川賞に阿部和重さん(36)の「グランド・フィナーレ」(群像12月号)、直木賞は角田光代(かくたみつよ)さん(37)の「対岸の彼女」(文芸春秋)に決まった。本人も「複雑な心境。新人に与えられる賞なので、手放しで喜んでいられない」と述べていて、たしかにもうちょっと早く受賞していてもおかしくなかった思う。なにはともあれ、現代作家のなかでは実力はピカイチだし、私は特に興味を持っている作家なので、この受賞には感慨深いものがある。
→『MSN-Mainichi』より
とは言いいつつも実はまだデビュー作の『アメリカの夜』と『ニッポニアニッポン』しか私は読んでいないのだ。それでは良くないので、これを機会に阿部の主要作品を全部読んでみたい。とりあえず暇なので、リストなんか作ってみる。
○阿部和重作品リスト
『アメリカの夜』講談社文庫
『ABC戦争―plus 2 stories』新潮文庫
『無情の世界』新潮文庫
『インディヴィジュアル・プロジェクション』新潮文庫
『ニッポニアニッポン』新潮文庫
『シンセミア』(上)朝日新聞社
『シンセミア』(下)朝日新聞社
○小説以外の作品
『青山真治と阿部和重と中原昌也のシネコン!』リトルモア
『映画覚書 Vol.1』文藝春秋
『ロスト・イン・アメリカ』デジタルハリウッド出版局
『現代語訳 樋口一葉「十三夜 他」現代語訳樋口一葉』河出書房新社
→こんな本もあったのか!。阿部和重の訳を読んでみたい。
○関連本
『不過視なものの世界』朝日新聞社
→東浩紀との対談が収録されている。
『ケータイ・プチポエム』集英社
→歌人の加藤千恵と選んだポエム集。
○これから出るらしい本
『阿部和重対談集』