◆『博士の愛した数式』監督:小泉堯/原作:小川洋子/2005年/日本/117分
この前、小説を読んだので、どんなふうに映画化されるのか楽しみにしていた。やや原作の内容を変えていたが、映画も小説同様にすばらしかった。
映画では、大人になった家政婦の息子のルートが博士との日々を語るというふうになっている。ルートが数学の先生となって、生徒たちに博士のことを語り、ついでに数学の授業もしている。この授業の場面がけっこう良くできていて、特にルート役の吉岡秀隆が素晴らしく、教え方の上手な本当の先生のように思えてくる。こんな数学の授業を受けてみたいと思ったほどだ。もう一度、数学の勉強がしたくなった。