平凡社ライブラリーから気になる本をリストにしてみる

ここ最近、平凡社ライブラリーから気になる本がいくつか出ている。要チェックの本をリストにしてみよう。
デリダ論―「グラマトロジーについて」英訳版序文』(ISBN:4582765246)
ポストコロニアル批評のスピヴァクによるデリダ論。スピヴァクが『グラマトロジーについて』を英訳した。そして、このデリダ論によってスピヴァクは注目されるようになったのではないか。そういうわけで、以前私は原書のほうを読んでみたが、かなり内容が難しかった。というか、正直私の英語力ではまったく読めなかった。数ページ読んで挫折した思い出がある。その文章が、ようやく日本語訳で読めるようになった。非常にうれしい。しかし、日本語訳になったとしても、スピヴァクの文章は難解だろう。
『フェルディドゥルケ』(ISBN:458276522X)
→作者ゴンブローヴィッチについて、私はまったく知らない。ときどき名前を見かけたぐらいだ。リトアニア出身の「異端の亡命作家にして現代の最も前衛的な作家」ということらしい。これも自分で読んでどんな作家なのかたしかめるしかない。
『ザッヘル=マゾッホの世界』(ISBN:4582765181)
→「マゾ」の原点であるマゾッホは文学や思想をやっているとよく聞く名前だ。しかし、マゾッホその人について私はよく知らない。こういう本で知識をたたき込んでおくのが良いのだろう。
ジェンダー歴史学』(ISBN:4582765165)
→これも歴史学ジェンダー批評でしばしば言及される有名な本。読みたいと思っていた一冊が、ライブラリーに収められて助かった。
ロクス・ソルス』(ISBN:4582765114)
→レイモン・ルーセルの本。ルーセルフーコーが論じた人物だ。フーコーが論じているということで、非常に気になる人物。どんな作品を書いたのか、自分の目で確かめてみたい。
クレオールとは何か』(ISBN:4582765076)
平凡社は、クレオールやらポストコロニアル関係の本がやっぱり充実している。