調子がよいのか悪いのか

なんとなく進んだようで、なんとなく行き詰まっているような日。
とりあえず、『物語批判序説』を読み始める。前半のフローベールを取り上げて、いろいろ論じているところはすごく面白い。たくさん使えるな、と思えるアイデアがあって、私自身には役立った。そのことは、読み終えてから書くことにしよう。
しかし、プルーストが中心になったところから雲行きが怪しくなる。私にはかなり難しい。この辺から、読むスピードがガクンと落ちてしまう。今日一日で読み切ってしまおうと思っていたが、無理っぽい。
疲れたので、途中で気分転換に『批評空間Ⅱ−21』(1999)の共同討議「いま批評の場所はどこにあるのか」を読んでみた。なんかすごかった。どうすごいのか説明したいところだけど、これは直接読んでしまったほうがかなり面白いと思う。「こんな時代もあったんだ」なんて、すでに遠い過去のように感じた。忘却とは恐ろしい。