大漁だ!

芥川龍之介芥川龍之介全集2』ちくま文庫
芥川龍之介芥川龍之介全集4』ちくま文庫
馬場靖雄編『反=理論のアクチュアリティ』ナカニシヤ出版
◆伊藤守編『文化の実践、文化の研究 増殖するカルチュラル・スタディーズせりか書房
◆『新潮』2004年6月号永久保存版 創刊一〇〇周年記念特大号
◆『InterCommunication』No.49 Summer 2004
永井均『<魂>に対する態度』勁草書房
◆ベラ・バラージュ『視覚的人間』岩波文庫
ここ最近、書店歩きをしていなかったので、すごいストレスが溜まっていた。次々と新刊が出ているが、なかなか手が出ない。くやしいなあと。
しかしながら、もうそろそろ我慢が出来なくなって、今日は久しぶりに衝動買いをしてしまう。
芥川龍之介全集』は、ちくま文庫だと全部で8冊。しかも値段が安いので、全部揃えたい本だ。現在のところ、2巻、4巻、5巻、7巻を所有。残りの巻も近いうちにお金を貯めて買うこと。
『文化の実践、文化の研究』は、去年のカルチュラル・タイフーンを元にした論文集。今現在、日本のカルチュラル・スタディーズはどんなことをやっているのか?興味津々だ。一応、反・カルチュラル・スタディーズの私としては、つまらない本ならば、断固批判せねば、と勝手に思いこんでいる。
『新潮』は、今年で100年目だという。かなり中身は充実している。たしかにこの雑誌は保存版だ。文学研究者としては、見逃せない一冊になっている。まだ、ちらちらと読んだだけで、きちんと読んでいないが、笙野頼子の作品は唸らされた。
InterCommunication』は、対談が多い。私の注目は、蓮實重彦×青山真治大澤真幸×北田暁大の二つの対談。青山真治は『新潮』のほうで、中上健次について語っているが、相変わらず意味が汲み取れない。彼の中上健次ついての文章は、すらすら読めるにも拘わらず、読後、結局何が言いたかったのだろう?と考えさせられる。不思議な文章なのだ。(けっして悪いとは思わないけれども。)
しかし、一方でこの蓮實重彦との対談は面白いというかすばらしい。映画を語る青山真治は良い。結局、今、私が信頼できる映画批評は、この二人の言葉だけだ。ほかの批評では、心を動かされることはないけれど、この二人が称賛する映画や俳優は見たいと思う。
残りの二つは古本で購入。永井均は、ずっと前に夢中になって読んだ時期があった。一時期離れていたが、また最近気になり始めて、今回は深く読み込んでみようかなあと思っている。でも、そんな時間の余裕はないのかもしれない。
ベラ・バラージュの映画論は、今となっては古くさいのかもしれない。しかしながら、クロースアップ論について調べる必要があって読む予定。