先週読んだ本のメモ

村上春樹海辺のカフカ』(上)(下)新潮文庫、2005年3月
私は、面白いとは思わなかったけど、この作品の評価はどうなっているのだろう?。四国が舞台だったり、全共闘の記憶が語られていたりして、大江健三郎を思い出してしまうが、この関連はどうなっているのだろう。「カフカ」少年は、いつも顔が赤くなって面白い。

海辺のカフカ (上) (新潮文庫)

海辺のカフカ (上) (新潮文庫)

海辺のカフカ (下) (新潮文庫)

海辺のカフカ (下) (新潮文庫)

いしいしんじ『麦ふみクーツェ』新潮文庫、2005年8月
いしいしんじについては、『現代小説のレッスン』を読んで知った。気になって、文庫になったこの本を読んでみたが、これは良かった。他の作品も読みたくなった。『海辺のカフカ』よりも上質な物語だと思う。「とん、たたん、とん」という麦ふみの音とともに、祖父、父、そして「ねこ」と呼ばれる少年の3人の男の物語が語られていく。
麦ふみクーツェ (新潮文庫)

麦ふみクーツェ (新潮文庫)

保坂和志『この人の閾』新潮文庫、1998年8月
これも面白い小説だった。収められた作品はどれも、登場人物が時間つぶしにあるいはぶらぶら散歩しながら会話をしつづけるだけなのに面白い。
この人の閾 (新潮文庫)

この人の閾 (新潮文庫)