2006-04-20から1日間の記事一覧

現状とは肯定すべきものなのか

そこそこうまく機能している制度や慣行を、もっとより良くしようとか、別の可能性に変えることができるのではないかと考えることはいけないことなのか。 不満がわずかならば、そういう現状は肯定すべきなのか。あらゆる人が幸福になる社会などありえないのだ…

クァク・キョンテク『タイフーン』

◆『タイフーン』監督:クァク・キョンテク/2005年/韓国/124分 予想外に面白い映画。特に後半の巨大な台風の場面はすごい。水の量が半端じゃない。大量の水が船内を襲うなか、壮絶な男同士の戦いが繰り広げられる。あともう少したとえば大爆破のシーンなど…

村上春樹『神の子どもたちはみな踊る』

◆村上春樹『神の子どもたちはみな踊る』新潮文庫、2002年3月 6つの短篇で構成されている。神戸の地震が共通した主題となった連作小説であるが、それぞれ独立した作品としても読める。地震が、登場人物に直接的な被害をもたらすわけではない。ただ、たとえば…