ようやく読み通すことができた

宮台真司『権力の予期理論』勁草書房
やっぱり、この本は難解だった。このような類の議論に慣れていないし、苦手でもあるからだ。とりわけ、第3章あたりのゲーム理論の話になると、もう頭がパンクしてしまって、何がなにやら???という感じ。それでも、そこをなんとか耐え抜いて、4章、そして5章に入ると少し見通しがよくなる。5章の最後の国家権力の問題は、興味深い話だった。短い本で良かった。これが分厚い本だったらきっと読み切れなかっただろうなあ。
この本は、図書館で借りた本だけど、けっこう表紙がぼろぼろでけっこう借りられているみたいで、最初のほうのページなどは、書き込み*1まである。借りた人は、はじめはかなり気合いを入れて読んだのだろう。だけど、30ページも過ぎれば、人が読んだような形跡が少なくなり、4章、5章あたりのページはかなりきれいなので、おそらく多くの人が途中で挫折したものとみえる。かくいう私も、この本をもう3、4回は借りているはずだ。いつも最初の数ページで、図書館に返却していた。が、それではいけない!と、今回は気合いを入れて一気に読了。とりあえず一度通読した、ということは意味がある*2。次に読むときは、内容を少しは理解できるようになっていようと密かに決意をした。

*1:図書館の本なのに!

*2:私のなかで