2006-04-01から1ヶ月間の記事一覧

正しい知識を提供すること

「ウラゲツ☆ブログ」さんの記事は面白くて、参考になるので、時々読んでいる。そのなかで、「アマゾンの版元直取引が本格化*1」という記事があり、この内容も興味深かった。 ところでアマゾンの話とは別に、この記事の末尾には、「「国民一人当たりの借金」…

野口旭/田中秀臣『構造改革論の誤解』

◆野口旭/田中秀臣『構造改革論の誤解』東洋経済新報社、2001年12月 本書は、構造改革なくして景気回復はないという「構造改革主義」の誤解を正し、日本の長期停滞の原因を「バブル崩壊後の資産デフレに端を発する、マクロ的な総供給に対する総需要の恒常的…

渡辺パコ『論理力を鍛えるトレーニングブック』

◆渡辺パコ『論理力を鍛えるトレーニングブック』かんき出版、2001年12月 論理思考についての理論編の第1部と、論理思考の実践編の第2部という構成になっている。論理思考のツールをいくつか紹介しているわけだが、本書では特に「ピラミッドストラクチャ」と…

北野圭介『日本映画はアメリカでどう観られてきたか』

◆北野圭介『日本映画はアメリカでどう観られてきたか』平凡社新書、2005年8月 タイトルから予想できるように、アメリカにおける日本映画の語られかた、つまり日本映画をめぐる言説分析をした本である。となると、おきまりのパターン(アメリカ批判、オリエン…

アンドリュー・アダムソン『ナルニア国物語 第1章:ライオンと魔女』

◆『ナルニア国物語 第1章:ライオンと魔女(日本語吹替版)』監督:アンドリュー・アダムソン/2005年/アメリカ/140分 以前、原作を読んで、その物語の面白さに目覚め、映画版を見るのを楽しみにしていた。ようやく見ることができたが、期待以上に面白い映画…

廣松渉『哲学者廣松渉の告白的回想録』

◆廣松渉(小林敏明編集)『哲学者廣松渉の告白的回想録』河出書房新社、2006年3月 廣松渉ファンなら必読か。 本書は、編者の小林氏が、1992年の4月に、闘病中の廣松にインタビューしたものである。幼少時代から60年代までの、廣松のプライベートなことから政治…