ドナルド・D・パルマー『サルトル』

◆ドナルド・D・パルマー『サルトルちくま学芸文庫
まんがでわかる「サルトル」という本。サルトルの思想活動をさらりと追った本で、深い分析などはない。なので、物足りなさは残るが、これはあくまでサルトルを読むための導入本だと思えば、けっこう面白い本かもしれない。こういう本のように、簡単に読める本は好きだ。しかしながら、問題はこの次で、さてサルトルの何を読もうか?せっかくサルトルについてちらっと知ったので、勢いで何かサルトルの著作に挑戦してみたい。
サルトルといえば、以前から『存在と無』は読みたいと思っている。しかし、この本の訳者あとがきで澤田氏が、『アルトナの幽閉者』などは、「ひきこもり」を考えるのに良いのではないか、みたいなことを書いてあって、なるほどそういう読み方もできるのかと興味を持った。このあたりから読んでみようかなあ。