ピエール・クロソウスキー『ニーチェと悪循環』

ピエール・クロソウスキー(兼子正勝訳)『ニーチェと悪循環』ちくま学芸文庫、2004年10月
やっぱりというか、私には思想書を読み解くのはむずかしい。そもそも、私は巻末の訳者解説に惹かれて本書を手にしたのだ。訳者である兼子正勝による解説は、とても分かりやすくて勉強になる。この本は、この解説を読むだけでも価値があると思う。ニーチェを同一性の罠から解放すること、それが本書の目的である。これだけは、しっかりと覚えておくこと。
というわけで、解説を読んで、この本の内容を理解したことにしておこう。よく考えたら、私はニーチェの著作を読んだことがないのだから、いきなりこの本を読んで内容を理解できるわけがないのだ。ニーチェの著作をいくつか読んで、もう少しニーチェに親しんでから読み直すべきなのだろう。

ニーチェと悪循環 (ちくま学芸文庫)

ニーチェと悪循環 (ちくま学芸文庫)