2005-11-03から1日間の記事一覧

「女人」とは何か

「女人禁制の大峰登山目指す 性同一性障害の男女ら」(『Sankei Web』より)というニュースを見つける。 問題意識は理解できる。特に『女人』とは何かという議論は重要なことだろう。それと、開放するか/しないかの議論は、とりあえず切り離したほうがいい…

戦前の阪神間における映画事情

きょうは、宝塚映画祭の特別イベントである「幻のキネマ再発見!〜戦前の阪神間映画事情〜」を見てきた。日本映画史に関心がある人には、貴重なイベントであったと思う。また映画研究家の円尾敏郎氏によるレクチャートークも非常に参考になった。 関東大震災…

熊谷久虎『智恵子抄』

◆『智恵子抄』監督:熊谷久虎/1957年/東宝/98分 原作はもちろん高村光太郎。出演は、原節子に山村聡。原節子が智恵子役で、山村が光太郎役。原節子が、智恵子を見事に演じている。ちなみに、監督である熊谷久虎は、原節子の義兄にあたる。 光太郎との結婚…

豊田四郎『恍惚の人』

◆『恍惚の人』監督:豊田四郎/1973年/芸苑社/102分 原作は有吉佐和子。出演は、森繁久彌、高峰秀子、田村高廣など。脚本を松山善三が書いている。老人性痴呆症をテーマにした作品。悪い作品だとは思わないし、テーマも先駆的だったのだと思うが、高峰秀子…