2005-09-23から1日間の記事一覧

蓮實重彦『ゴダール革命』

◆蓮實重彦『ゴダール革命』筑摩書房、2005年9月 期待していたほど面白いものではなかった。やはり以前に書いた文章が載せられているからだろうか。 それにしても、ゴダールの評論なのに、いつものように鋭い指摘がないなと思っていたら、この本はたとえば『…

三島由紀夫『愛の疾走』

◆三島由紀夫『愛の疾走』ちくま文庫、1994年3月 三島の恋愛物は、あまり好きではないが、この小説はかなり面白い。解説で、清水義範が「二重構造小説」とこの小説を呼ぶ。というのも、この小説は、普通に「第一章」とか「第二章」といった章立てのほかに、「…

対抗戦術はあるのか

内田樹の日記に、今度出る『街場のアメリカ論』について書かれてあった。しかし、このエントリーの内容は、狡猾というかなんていうか、本人が言うとおり腹が立つのだけど、腹を立てることが内田樹の手の内にあるというので、二重に腹が立ち不愉快な思いをす…