2005-09-12から1日間の記事一覧

若松孝二『ゆけゆけ二度目の処女』

◆『ゆけゆけ二度目の処女』監督:若松孝二/1969年/若松プロダクション/65分 映画のほとんどは、あるマンションの屋上が舞台となっている。屋上という密室で、少年の惨劇が行われる。 二度も輪姦された少女と、乱交パーティをしていた男女4人に襲われた少…

成瀬巳喜男『女の座』

◆『女の座』監督:成瀬巳喜男/1962年/東宝/113分 大家族の家の嫁として、一家を支える高峰秀子。父親を笠智衆、母親を杉村春子が演じている。高峰秀子は嫁なので、家のなかで中心的に働いているのだが、家族にとっては「他人」だという意識が、自他ともに…

成瀬巳喜男『妻として女として』

◆『妻として女として』監督:成瀬巳喜男/1961年/東宝/113分 森雅之がをめぐって高峰秀子と淡島千景が激突する。高峰秀子が愛人役で、淡島千景が本妻役。その間に立つ、だらしない無責任な夫を森雅之が演じている。 『浮雲』の富岡以上にだらしのない男を…

小谷野敦『帰ってきたもてない男』

◆小谷野敦『帰ってきたもてない男――女性嫌悪を超えて』ちくま新書、2005年7月 前作の『もてない男』が面白かったので、期待しながら読む。 テレクラ体験話や結婚相談所の体験話など、こんなことまでやってみたのかと少し驚いた。結局、好きになった人に相手…