2003-10-31から1日間の記事一覧

ところで、以前から気になっていたことなのだが、なぜ「現代思想」と「ユリイカ」という雑誌はコピーが取りにくいのだろう?(一般に雑誌にはいろいろな大きさがあるけれど、ここでは主に学術系の雑誌のことを念頭に置いている、たとえば紀要とかの類)という…

◆合田正人『ジャンケレヴィッチ 境界のラプソディー』みすず書房

◆永井荷風『江戸芸術論』岩波文庫

『江戸芸術論』は、荷風が江戸文化をいかに読んだのか分かる。江戸の芸術や文化を「平民」という言葉で説明している、というのが本書の重要なところ。このあたりに、反=近代という荷風の姿が出ていると思う。もう一つは、このような見方を荷風がするのはな…

桑野隆『バフチンと全体主義』

◆桑野隆『バフチンと全体主義』東京大学出版会 『バフチンと全体主義』は、バフチン論だと思っていたら、ちょっと期待はずれ。桑野氏にはすばらしいバフチン論があるのでかなり期待していたのだが。本書は、バフチン論もあるのだけど、主に現代ロシア思想の…