成瀬巳喜男『三十三間堂通し矢物語』

◆『三十三間堂通し矢物語』監督:成瀬巳喜男/1945年/東宝/77分
これが作られたのは1945年の敗戦間近の時。こちらは、表面上は戦争の影など見当たらない。成瀬のはじめての時代劇で、京都の三十三間堂の通し矢に名誉と命を懸けた二人の男の物語。長谷川一夫の存在感が際立つ名作。