チェ・ゲバラ『ゲバラ日記』

チェ・ゲバラ(高橋正訳)『ゲバラ日記』角川文庫、2004年4月
訳者曰く、「『ゲバラ日記』は永遠の青春の書」であるとのこと。たしかに、この『ゲバラ日記』は不思議な魅力がある。ボリビアの山中でのゲリラ戦の日々を記述した日記ではあるが、そこには同時にゲバラの人となりが読めてくるからであろう。かっとなって、大切な馬を傷つけてしまうゲバラがここにいる。食料をめぐるごだごだに苦悩したり、持病のぜんそくの苦しみ、そして徐々に孤立していく自分たちのあせりなどが、この日記には書かれている。それでも革命に向けて前進するゲバラの姿が、ある時期共感もって受け入れられたというのは理解できる。解放や自由の象徴でもあったのだろうなあと。

ゲバラ日記 (角川文庫)

ゲバラ日記 (角川文庫)