2005-10-28から1日間の記事一覧

吉村公三郎『一粒の麦』

◆『一粒の麦』監督:吉村公三郎/1958年/大映/110分/カラー 出演は若尾文子と菅原謙二のコンビ。若尾文子がとても可愛らしい作品。物語は、戦後の集団就職を扱った物。福島から東京へ集団就職でやってきた少年少女が、労働を通じて厳しい社会と対面するこ…

吉村公三郎『貴族の階段』

◆『貴族の階段』監督:吉村公三郎/1959年/大映/116分/カラー/シネスコ 原作は武田泰淳。二・二六事件を背景にしている映画なので、見ておきたい作品の一つだった。文学や映画などで、二・二六事件がどのように表象されるのか。これも興味深いテーマでは…

茂木健一郎『脳と仮想』

◆茂木健一郎『脳と仮想』新潮社、2004年9月 小林秀雄賞を受賞した本ということで興味を持った。最新の脳科学についての本だと予想して読み始めたのだが、中身は普通のエッセイだったので、やや拍子抜けした。しかも、合理では捉えきれないものがあるといった…