2005-09-10から1日間の記事一覧

『群像』2005年10月号「評論特集11人評論競作」に関するメモ

渡邉大輔「死児とメディア化――赤坂真理論」…△or× 大山鳴動して鼠一匹といった感じがする評論。現代思想に詳しそう。特にメディア論を参照して、赤坂真理を読み解くということをしているのだが、本当に現代思想なんかを持ち出さないと赤坂真理の小説は読み解…

大和屋竺『毛の生えた拳銃』

◆『毛の生えた拳銃』監督:大和屋竺/1968年/若松プロダクション/70分/シネスコ 「ボス」の組織に、「シロー」という若者を殺すために雇われた二人の殺し屋。いつも「シロー」を追いつめては、逃げられてしまい、仕留めることができない。その一方で、二…

ドミニック・ルクール『科学哲学』

◆ドミニック・ルクール(沢崎壮宏/竹中利彦/三宅岳史訳)『科学哲学』文庫クセジュ、2005年8月 160ページほどの小著だが、科学哲学の歩みをコンパクトにまとめた本。コンパクトにまとめすぎているので、ある程度科学哲学についての知識がないと理解するの…

読みたい本を厳選する

◆小谷野敦『帰ってきたもてない男――女性嫌悪を超えて』ちくま新書、2005年7月(ISBN:4480062467) ◆稲葉振一郎『「資本」論――取引する身体/取引される身体』ちくま新書、2005年9月(ISBN:4480062645) ここのところ、映画館通いが続いているので、本を買う余裕…