2004-10-17から1日間の記事一覧

「二枚舌のドストエフスキー」

◆亀山郁夫・島田雅彦・沼野充義「二枚舌のドストエフスキー」(『文學界』2004年11月号) これはかなり面白い。この座談会の記事を読んで、俄然亀山氏の『ドストエフスキー 父殺しの文学』(NHKブックス)が買いたくなった。この座談会は、現在の文学研究を…

『女のいない死の楽園』

◆渡辺みえこ『女のいない死の楽園―供儀の身体・三島由紀夫』パンドラ、1997年10月 ゲイ・スタディーズやフェミニズム理論をつかった三島の評論。こうした理論で、「三島由紀夫」のセクシュアリティを読み解いたことは評価できる。三島が「筋肉」の鎧によって…