2004-10-10から1日間の記事一覧

デリダが…

デリダが亡くなる。そうか、病気だったのか。「68年」も遠くなりにけり、という感じなのかなあ。 ともかく、これから年末にかけて、雑誌ではデリダ特集が組まれ、デリダの書籍も次々と出るのだろうなあ。やばい、またたくさん買うハメになるのだろうか…。

大塚英志の新書2冊

◆大塚英志『「伝統」とはなにか』ちくま新書 ◆大塚英志『物語消滅論』角川書店 本屋でぶらぶらしていたら、大塚英志の新しい本を2冊見つける。なんとなく、似たような内容の話かもと思ったが、とりあえず購入。一連の「物語」批判。『物語の体操』などの本の…

○か×か、それとも別の方法が…

たとえば、戦時中は「産めよ、ふやせよ」という合い言葉のもとに、「母性」を国家が利用し、女性を総動員体制へと組みこんだと批判がある。このような研究をもとに、文学研究者は、たとえば子どもを産まない女性が登場する小説を「戦争」への抵抗の書と意味…

『お伽草子・新釈諸国噺』

◆太宰治『お伽草子・新釈諸国噺』岩波文庫、2004年9月 私はそれほど熱心な太宰読者ではなくて、初期の作品と戦後の作品ぐらいしかこれまで読んだことがない。私自身も自意識過剰なところがあるので、太宰の小説を読むと、その語り手なり登場人物のダメっぷり…