2004-07-23から1日間の記事一覧

「出来事」としての「読む」こと

かつて、表象文化といったものが流行した時、「出来事」という言葉がキーワードになっていた。たとえば、小森陽一『出来事としての読むこと』とか小林康夫『出来事としての文学』などがある。この2冊の本は、私がちょうど文学研究に興味を持ち始めた頃に読ん…

「悪」の魅力

◆『白い巨塔』監督:山本薩夫/1966年/大映/150分 主演が田宮二郎。はじめて田宮二郎を見たのだけど、目付きが鋭くて、かなりの二枚目。眉間にしわを寄せると、まさしく「苦悩」しているという雰囲気が出ていた。 私は、昔のものにしろ最近のもテレビ版の…