2004-01-22から1日間の記事一覧

 その2

たとえば、「純文学」といったジャンルが今や機能せず、くだらない延命策を弄しているだけだと文壇批判をする。で、自分が良いと思った作家を評価する状況を作り出す。というところまでは理解できるとしても、一方で「自分の好みではない作家」と「自分の好…

 その1

浅羽通明の『大学で何を学ぶか』を読書中。まあ、たしかにこの本に書いてあることは頷けることであり、時にドキッとするのだけど、イマイチ内容が古いのではないか。あるいはステレオタイプな大学像(もしくは教授像)に頼っているのではないか、という印象…

◆木下是雄『レポートの組み立て方』ちくま学芸文庫 こうしたレポート・論文の書き方の類の本を読むこと自体が楽しくなってきた。他人が一体どんなやり方で論文を書くのか、秘密を覗くような感じで面白い。

E・H・カントーロヴィチ『王の二つの身体 上』

◆E・H・カントーロヴィチ(小林公訳)『王の二つの身体 上』ちくま学芸文庫 王の二つの身体、すなわち「政治的身体」と「自然的身体」の概念の歴史的考察。異様に注が多い。