2003-11-13から1日間の記事一覧

越境の快楽から意味の消滅へ

松浦寿輝「越境の快楽から意味の消滅へ」(書評:多和田葉子『エクソフォニー』、『新潮』2003年12月号pp.304-305) いきなり冒頭部分に気が引かれる。こんなふうに書評を書き始めている。 「詩人とは、国語という樹木の枝の上で歌う小鳥なのだ」とかつてコ…

文学の闇/近代の「沈黙」

◆『<文学年報1>文学の闇/近代の「沈黙」』世織書房 新しく文学研究の論文集が発刊された。何気に手にって、パラパラとページをめくっていたら、知り合いの名前が……。急いで購入した。こういうのを見るとうらやましいと思うし、一体自分は何をやってるんだ…

アントニオ・ネグリ(杉村昌昭 訳)『ネグリ 生政治的自伝』

◆アントニオ・ネグリ(杉村昌昭 訳)『ネグリ 生政治的自伝――帰還』作品社 アルファベット順にキーワードを並べて、そのキーワードから思いつく事をネグリが語っていくという試み。ネグリがどんな生き方をしてきたのか、何を考えているのかよく分かって面白…