若松孝二『犯された白衣』

◆『犯された白衣』監督:若松孝二/1967年/若松プロダクション/57分/パートカラー/シネスコ
唐十郎が主演している。唐十郎が美少年役で、海辺に近い看護士寮に連れ込まれる。だが、部屋に入るとこの男は豹変し、持っていた銃で次々に看護士を殺していく。
密室で繰り広げられる残虐行為は、見ているのが辛い映像だった。特に、柱に縛り付けた一人の女性をカッターで切り刻んでいく場面にゾッとしてしまう。途中で、母親と赤ん坊の映像が何度か挿入されている。この男は、女性嫌悪がある一方で、「母」を強く求めている。赤ん坊の映像とこの男の顔の映像が重ねられているのだ。
この映画は、ちょっと苦手。