ロバート・ワイズ『サウンド・オブ・ミュージック』

◆『サウンド・オブ・ミュージック』監督:ロバート・ワイズ/1964年/アメリカ/174分
ミュージカル映画がなにより大好きなのだけど、この映画はまだ見たことがなかった。ドレミの歌とかエーデルワイスの歌などおなじみの歌で有名な映画だけど、ほかにもCMとかで聞いたことがあるかも?という曲もあって、なるほどなあと感心した。ドレミの歌の元の歌詞もはじめて知った。日本で「シ」っていう音は、「ティ」と言うんだなあと、そんなことを知って勉強になった。どんな映画でも見ておくと、こういう知識が得られるものなのだ。
ミュージカル映画はなにより「運動」の映画なので、運動音痴の私はすごく憧れる。ジュリー・アンドリュースの運動、とりわけ疾走するところが良い。この映画の前半は、ダンスや歌が多くて充分に楽しめた。後半、休憩後は反ナチス映画としてのテーマが前面に出てきて、歌はともかく軽やかな「運動」は姿を消す。こうしたところが欠点だと言えるのだが、ナチスというものがそもそも「運動」を嫌ったのだと思えば、なるほど物語的には納得がいく。まったくけしからん!と。
とにかく、もっとダンスを!もっと歌を!と後半は願わずにいられない。ダンスと歌さえあれば、ずっと見続けていたい映画なのである。