明治文学の勉強

十川信介『明治文学 ことばの位相』岩波書店
明治二十年代と漱石関係の論文を多数を収めたもの。若い頃の論文から最近の論文まであり、明治文学研究ではやはり充実している本だ。じっくり読んで、明治文学の勉強をしよう。
ところで、明治時代の文学は、私の専門ではないけれど、出来る限り新しい研究には目を向けていくつもりだ。というのは、専門にしていなくても、これぐらいは勉強しているのだ、ということを専門家に見せないといけないと思うので。「広く」かつ「深く」研究をしていくのが私自身の理想。一つのテーマですら、まとめられないで苦しんでいるけれど、だからといって狭い範囲の研究でお茶を濁すような研究者にはなりたくない。少なくとも、日本の近代文学に関しては、どんな研究テーマでも、それを専門に研究している人と同じレベルにいたい、と思っている。何十年後かに、それぐらいの知識を得られていればいいなあ。欲張りというか、少々傲慢かもしれないけど、理想ぐらいは大きくしておきたいものだ。