文庫本の世界が熱い

小林秀雄小林秀雄全作品19 真贋』新潮社
村上龍『69(シクスティナイン)』集英社文庫
吉田修一『パレード』幻冬舎文庫
武田泰淳司馬遷講談社文庫
最近、毎週土曜日に本をたくさん買っている。平日に本を買うのを我慢して、週末に一気に買うというパターンになりつつある。
文庫本で、面白い本が多く出ている。今日買ったもの以外でも、買いたい文庫本がいくつかある。たとえば、町田康『きれぎれ』(文春文庫)、大江健三郎『取り替え子』(講談社文庫)、高橋源一郎ジョン・レノン対火星人』(講談社文芸文庫)、それから中井英夫の『虚無への供物』(講談社文庫)が、上下2巻で発売された。少し文字が大きくなったみたいだ。でも分厚くても1冊にまとめてくれた方が良いなあ。講談社文庫は、京極夏彦で分厚い文庫を出しているのだから問題なさそうだけど。どうして2分冊にしたのだろう?
分厚い文庫本といえば、ちくま学芸文庫で『言海』が出ていた。文庫本としては値段がちょっと高いけど、明治時代の言葉の使われ方を知るには便利かも、と思う。漱石を読むときとか鴎外を読むときとか、『言海』で言葉の意味を調べてみるというのも面白いかもしれない。
気になる本といえば、吉本隆明の『母型論 新版』(思潮社)も加えておきたい。