2005-09-25から1日間の記事一覧

中村真一郎『大正作家論』

◆中村真一郎『大正作家論』構想社、1977年2月 取り上げられている作家は、谷崎潤一郎、長與善郎、豊島與志雄、芥川龍之介、佐藤春夫、北原白秋、萩原朔太郎である。芥川龍之介が一番多く論じられているが、あまり面白くない。それよりむしろ、長與善郎や豊島…

三島由紀夫『真夏の死』

◆三島由紀夫『真夏の死』新潮文庫、1970年7月 短篇集。どの短篇も面白い。そのなかでも、「真夏の死」が一番良かった。 三島自身の解説によると、「真夏の死」も実際に起きた事件を人に聞いて、それを基にして書いたという。そして、最後の一行に眼目がある…