2005-01-12から1日間の記事一覧

「この映画を見たい!」と思わせる文章

『文學界』2005年2月号の蓮實重彦「身振りの雄弁」というジョン・フォード論が面白い。名著であり、私がもっともリスペクトする映画批評である『監督小津安二郎』(ISBN:4480873414)を髣髴とさせる「投げる」という運動が見せる多様な形態を縦横無尽に論じて…

ジャン=ジャック・オリガス『物と眼』

◆ジャン=ジャック・オリガス『物と眼 明治文学論集』岩波書店、2003年9月 ジャン=ジャック・オリガスは、フランスの日本文学研究者。略歴を見ると、もともとはフランスの古典文学とドイツ文学を専攻し、ムージル論で教授資格試験に首席で合格とある。この合…