2004-11-10から1日間の記事一覧

三島由紀夫『近代能楽集』

◆三島由紀夫『近代能楽集』新潮文庫、1968年3月 三島の中世へのこだわりは、しばしば言及されることだが、「近代能」という試みも、そうした三島のこだわりから生じたことなのだろう。私は演劇は詳しくないし、戯曲を読むのが苦手なので、この方面での三島の…

三島由紀夫『三島由紀夫 十代書簡集』

◆三島由紀夫『三島由紀夫 十代書簡集』新潮文庫、2002年11月 三島が十代のころ、どんなことを考えていたのか。そのことを考える際に、この本はとても役立つだろう。ここでは、三島が文学創作上での師として尊敬していた東文彦宛の書簡が収められている。とて…

三島由紀夫『三島由紀夫映画論集成』

◆三島由紀夫『三島由紀夫映画論集成』ワイズ出版、1999年11月 三島の映画論をまとめて読めるので、とても重宝な一冊。三島の映画評は、作家にありがちのたんなる印象論ではなく、きちんと場面分析をしていたりして映画批評のあり方として学べる点は多い。や…